大会では、数々のドラマ、名勝負が生まれる。9月19日に行われた第5回埼玉県大会・第8回関東大会でも好試合を見せた選手たちの姿があった。
特筆すべきは、最優秀選手賞を獲得した酒井麻央選手(取手・成年)、加藤慎太郎選手(荒川・少年)だろう。
今大会で大活躍の二人には、共通点がある。とにかくテコンドーが大好きで、コツコツと練習に打ち込んだ結果、快進撃を遂げたことだ。
5歳からテコンドーをはじめた加藤選手は、現在、週三回荒川道場、週一回渋谷クラブに通っている。加藤選手は成年部の練習にも敢えて参加し、大人達との練習を通して自信を得たようだ。それはマッソギの試合にも顕著に表れた。一貫して強気、攻めの姿勢で、終始試合の流れを制していた。彼の素晴らしい活躍に、恩師や仲間達は喜び、そして励まされた。
酒井選手は、第17回全日本大会選手選考会でもある今大会で、トゥル1段、スペシャルテクニック、団体トゥルでの三冠というダントツの成績で最優秀選手に選ばれた。彼は今年の第16回全日本大会においてトゥル1段で初優勝、団体戦でもチームの要となって優勝に貢献した。また、第14回世界大会ではトゥル1段ベスト8という結果に繋げ、今年最も輝いている選手の一人だと言える。
継続は力なり―。彼らは身をもって証明してくれた。
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