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 第2弾 第18回全日本大会 レポート 

女子初のMVP

478日、第18回全日本テコンドー選手権大会が国立代々木競技場第二体育館で開催された。日本一を決する国内最大のイベントには、日本各地の精鋭たちが一堂に会し、例年以上の熱戦が繰り広げられた。世界選手権選考大会という位置づけもあるが、選手たち一人ひとりの全日本へ賭ける意気込みと集中力の高さが感じられた。

特筆すべきは、最優秀選手賞に輝いた峰間照美だろう。女子のMVP受賞は、全日本大会史上初となる。峰間はマッソギ、トゥル、団体戦(トゥル)で見事金メダルを獲得。どの競技においても素晴らしい集中力と自信に満ちた正確なテクニックが印象的だった。選手として一皮むけた峰間の快進撃は、女子全体に及ぶ技術向上の象徴であり、また、今後の起爆剤となるだろう。

前人未踏の四連覇

選手層の厚いライト級(−64kg級)で四連覇を目指す田中彰は、重圧の屈することなく終始冷静な試合運びで流れを引き寄せ、勝機をつかんでいった。準決勝の戸島皇継戦では、死闘とも言える激しい試合となり延長にもつれ込むが、ここでも田中は乱れることなく平常心を維持し、見事な集中力で試合を制した。厳しい試合を乗り越えた後は勢い止まらず、決勝戦では田中らしい攻防の巧さを光る試合運びで勝利し、テコンドー史上初の四連覇という金字塔を打ち立てた。

一方、田中に続く記録として、船水健二が圧倒的な強さで−57kgを制し、三連覇を達成した。


蘇るエース

最激戦区のミドル級(−71kg級)では、若手エースの蘇秉秀が終始一貫、冷静な試合運びで自身のスタイルを全うし、タイトルを奪回した。テコンドーの総合的な技術を高いレベルで体現できる選手として期待される蘇は、2005年の第16回全日本選手権でミドル級優勝に加え、MVPを受賞。しかし、昨年の第17回全日本大会では、成長著しい姜昇利に決勝戦で破れ、連覇ならず。二人の対戦は一勝一敗。今大会では、個人戦での二人の対戦は実現しなかったが、団体の決勝戦でカードが組まれ、大いに盛り上がった。両者一歩も譲らない、手に汗握る試合が展開された。結果は敗れたものの、内容は充実していた。全般を通して今大会の蘇は、冷静ながら気迫に満ちた、心技一体の試合を見せたといえよう。特にベテラン、朴ソンファとの決勝戦は圧巻で、隙のない一進一退の攻防戦は見ごたえ十分だった。

 


スロベニア・ブレッド 第15回世界大会 会場

4/22より国際審判セミナーが開始さた

424日、第15回世界選手権大会へ出場するため、日本・コリョ選手団はスロベニアへ出発する。全日本大会の勢いを弾みとし、世界の大舞台で悔いの残らない試合をしてほしい。

頑張れ!日本・コリョ選手団!

目指せ、金メダル!!

※世界大会速報は、随時掲載いたします。ご期待下さい。