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特集 第7回埼玉大会 ここ一番!注目の君 

 ※今大会一番目立った選手を、編集部が独占インタビューしました。
ミズ ケンジ)

  

大城 廉(オオシロ レン)

8歳/千葉道場/テコンドー歴2

今大会の成績
 マッソギ小学
3年生部 優勝/トゥル小学生緑帯部 第3



マッソギ3年部 入賞者たち
左から菅谷凌大(荒川)・大城廉(千葉)・平間陽太(茅ヶ崎)

トゥル緑帯 表彰式
※大城君は前列左から2番目


トゥル競技模様(写真 左)

大人顔負けのマッソギで見事初優勝

少年部の試合と言えども、実力伯仲の、手に汗握る白熱の一戦だった。

マッソギ小学3年生の部決勝戦は、千葉道場の大城廉くんVS茅ヶ崎クラブの平間陽太くん。ともに素晴らしい技量を備え、なおかつ人一倍の頑張り屋である。

大人顔負けの激しい攻防戦を制したのは大城廉くんだった。

「マッソギで初めて優勝したのでとても嬉しいです。今日のようにこれからも頑張りたい!」

廉くんは5歳から空手を学んでいる武道少年である。現在でもテコンドーとともに空手も続けている。技の切れ、当たり負けしない体力、そして何といっても驚かされるのがメンタルの強さである。

試合に対する集中力、大きな相手に対しても攻め一手で立ち向かっていく勇気、「負」の経験を通して一歩も二歩も進められる豊かな心。勝負の世界に求められ続ける要素をこのチビッ子ファイターは身につけているようだ。

廉くんは昨年の東京都大会で圧倒的な強さを見せながら、順当に勝ち上がっていった。しかし、準決勝戦で対戦した少年部のホープ・竹内翔くん(荒川道場所属・この大会で優勝している)には歯が立たず苦戦を強いられた。それまで健闘し自信をつけていた廉くんは、一枚上手の相手の存在、自分がまだ及ばないことを味わったのだ。勝気な彼は、歯を食いしばるかのように悔しい思いを抑えていたが、お父さんの顔を見るなり泣いた。つぶらな目から大粒の涙がぽろぽろ溢れた。

その涙は、きっとこの日のためにあったのだろう。

去年よりはるかに強くなった廉くん。3年生とは思えない充実した内容だった。子供なりに経験を活かしていることに驚かされる。

快進撃は、廉くんだけでなく千葉道場の仲間たちも後に続く。今大会の成績は見事である。徐萬哲師範の指導のもと、愉快な仲間たちとともに切磋琢磨しながら彼は成長し、これからも強くなっていくのだろう。

「いつか世界チャンピオンになりたい!」

小さな胸に広がる大きな夢。廉くんならきっと叶えてくれるに違いない。