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  PART-4 カンボジア遠征を終えて (感想文) 柴田 彰











カンボジア遠征を終えて 

柴田 彰


カンボジアに1週間行ってきました。目的はテコンドーの練習をすることでした。
今まで何度かの国際大会を経験し、計り知れないほどのいい経験をさせてもらってきました。初めは純粋に国際大会の環境や他国の選手のパフォーマンスに驚き、感激がありました。しかし何度もそれを経験していくうちに、逆になぜ自分がそんなパフォーマンス、試合をできないのかという苛立ちを覚え始め、自分も強国の選手のような試合がしたいと強く思うようになりました。もちろん私は日本のテコンドーに絶対の誇りと自信を持っています。ですが、日本は他国にはない強みを持っている代わりに、他国の選手は逆に日本にないものを持っています。それをだんだんと国際大会を経験するうちに感じてきました。
私はそれからというもの、常に国際大会において見てきたもので、日本と世界の違いを探し、研究してきました。私の場合、その違いをカテゴリー別で考えてきました。そして全て、一応の自分なりの答えを出しました。しかしその答えを信じて練習しても、その練習方法が合っているのか、または逆効果なのか、そもそも私の出した答え自体が違うのか、全てわからないのです。一応自分の出した答えを信じて練習していても、果たしてこれで追いつけてるのかがわからないのです。違う方向に一生懸命走っているような気分でした。そもそも方向があっているのか、違った方向なのかもわからない状態です。
私の今回のカンボジア遠征の真の目的は、『私の中にずっと存在していたそれらの問いを晴らすこと』でした。あくまでも自分なりにテーマがあって臨んだわけです。
結果から言うと非常に密度の濃い練習ができ、疑問もほぼ晴らすことができました。充実した練習の日々でした。私の出した答えが正しかったのも多々ありました。実績のある師範に教えられることで、答えの正当性を信じることができました。とても合理的で納得のいく説明をして頂けたので、練習に邁進できます。そして現地での練習を通して、日本の強みも弱みも改めて感じました。それは私が自分なりに出していた答えで大方あっていました。私の出した答えに足りなかった事と言えば、私は技術の違いばかりを探していて、思考の違いには目が届かなかったことです。今後はそこも自分なりに掘り下げて行きたいと思います。
日本が世界で秀でているものは確実にあります。それをそのままに、今まで日本に足りなかったものを吸収する形にしていけば、これからは今まで以上にチャンスはたくさんあると思います。今回の貴重な経験を今後のテコンドー人生につなげていきたいと思います。
密度の濃い練習をした後はカンボジア観光です。世界遺産であるアンコールワットや首都プノンペンもしっかり楽しみました。とにかく最高の国で、素晴らしい師範に教わり、顔見知りのカンボジアのナショナルチームとともに充実した練習ができ、新たな発見を楽しみ、私のテコンドーの道しるべを頂き、おいしいクメール料理を食べ、クメール文化を堪能しました。書き出すとキリがありませんが、本当に充実した、これ以上ない良い遠征でした。遠征メンバーも本当に最高でした。また機会を作って行きたいです。今回の経験を次に活かせるようにまた練習に励みます。