第16回世界テコンドー選手権大会 総評
日本代表選手団(JAPAN・KTFJ)
団長 徐萬哲師賢
トゥル3段、4段の部で4つのメダルを獲得できたことは、日本のトゥルの技術が世界に認められているのだと改めて確信することができました。
また、朴禎賢師範が最優秀審判賞を受賞したことも、日本のレベルの高さを世界に示すことができたと思います。
80カ国を超える世界の強豪国が出場した今大会で、この結果は立派なものです。
もはや日本のテコンドーは世界に誇る段階にあると思います。監督を務めた黄秀一師範たちの草創期世代からバトンを受けた現在の若手選手たちが国際舞台での経験を活かし、好結果を出していることは頼もしくもあり、誇らしい限りです。マッソギでのスピード、バランスにおいては世界と比べ遜色はなく、チャンピオン誕生も時間の問題でしょう。
そのための課題として強く感じたことは基礎体力の見直しです。体格で勝る相手に対しても当たり負けせず、自分の技術を活かせる体力をつくるため、筋力アップや体幹の強化に取り組む必要があると思います。
はっきりしていることは、2年後の世界大会に向け、今大会で気づいた課題を一つひとつクリアしていくことであり、それができてこそ、優勝も手にすることができるでしょう。
今大会で総合優勝した朝鮮、特に女子は、物凄い努力をしていると思います。とにかくハートが強い。技術はもちろん高いが、最後まで諦めない強い精神力が試合の流れを、また審判をも味方につけてしまうのでしょう。その点は私たちも見習うべきだと思います。
※PART-2 監督 黄秀一師範の総評です。お楽しみください。
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