第16回世界テコンドー選手権大会 総評
日本代表選手団(JAPAN・KTFJ)
コーチ 朴ソンファ師範
今回の世界大会で印象的だったのは、各国間による実力の差が縮まっていることでした。
朝鮮をはじめとする強豪国の実力が下降しているのか、あるいは各国の技術が向上しているのか。
その答えはおそらく後者のほうだと思います。試合に勝つセオリーの研究が徹底されたことで、一国による独走体制から徐々に変化していることは間違いありません。
世界の中での日本を振り返ると、日本の選手たちが海外選手と対等の技術を身に付け、スピードやテクニックにおいては、もはや世界に引けをとらないレベルに達していると思います。
またメンタル面においても国際試合の経験が豊富になっているので、大会の雰囲気に呑まれることなく、程よい緊張感の中で試合に臨めていたのではないかと思います。
今後の課題をあげるならば、ポイントの取り方の研究にほかなりません。競技ルールの中で確実にポイントをとれる決め技を磨くことが求められるでしょう。
また、試合の状況を冷静に見極める判断力や相手との駆け引きに勝つ勝負勘をより磨かなければなりません。
選手たちがこれらの課題をクリアできれば、次回ピョンヤンで開催される世界大会でITF−JAPANが大躍進することになるでしょう。
※PART-5 銀メダリスト 木村志穂選手 特別インタビューです。お楽しみください。
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