初めて出場した第23回全日本選手権大会は、ジュニアの部で出ることができました。
そして優勝した後、世界ジュニア大会に出場できるかもしれないと電話を頂いた時には、まさか18歳の自分が出られるわけがないと思っていました。それでも、少しのチャンスを期待し、最初の府中道場の練習会に参加しました。その数日後に師範から出場内定の報告を聞き、夢にみていた世界ジュニア大会に参加できることになりすごく嬉しかったです。
内定後の練習会で他の出場メンバーとの5人1組の団体トゥルを組むことを聞かされました。まず組んで集まったメンバー5人ともが見事に違う道場であったこと、そしてキャプテンは最年長の自分が任されたことに少し不安を感じました。
最初は、先生たちの指導のもと5人の形を合わせることから始めました。段々揃ってくると今度は顔の向きや呼吸を揃えました。これを毎週日曜日の練習会でやっていました。しかし、このペースでは、私自身も感じていましたが、世界大会に間に合わないと言われました。そこで、私は他のメンバー4人を集め、自分の道場を空けさせてもらい自分たちで自主練習をすることに決めました。
その自主練習をするようになってから、チームという意識をもってもらえることが出来たのだと思います。ああでもない、こうでもないと、自分たちでバリエーションや形を考えているうちに段々と結束力が深まってきていると感じ始めることができました。府中道場での練習や、エストニアに着いてからの朝練時には、声が出ていない、元気がないなど思われていましたが、実はこの自主練習の時に皆がお腹の底から声を張り上げて練習をしていました。そのことから、試合が始まっても自主練習のときのようにやればできると確信していました。
世界大会当日のウォーミングアップ時にメンバーと合わせたときに、結構調子がよく、これなら優勝も狙えるのでは?と感じました。
試合が始まり競技をする場所は、大会で1番景色の良いリングNo1でした。
コートに入場し挨拶をすると、何故か仲間を近くに感じました。行進するときも信じることができたため、トゥルの最中もコートから見える景色や一体感が今までで一番でした。
2回戦で負けてしまいましたが、3、4ヶ月でここまでまとまり、最高のパフォーマンスができたことは、この大会に参加した意味があり、本当に良かったと思います。
そしてキャプテンとしてチームをまとめられたことも自信となり、今後に役立つ経験ができたことも良かったです。
世界大会に向けご指導をしてくださった先生方や、自分についてきてくれた仲間たちに本当に感謝しています。ありがとうございました。
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今回初めて参加した世界ジュニア大会では、出場した3種目すべてがベスト8で終わってしまい、とても悔しい思いをしました。もっと練習を頑張っていたら、メダルをとれていたのではないかと思うと、もう一度世界大会に挑戦したいという気持ちになります。
世界のトゥルは、日本に比べ、技のキレをとても重要視しているのではないかと思いました。
優勝していた朝鮮の選手たちのトゥルを見ると、やはり技のキレが凄かったです。
マッソギでは世界のテクニックに驚きました。360度回転蹴りの出し方が、僕たちとはまったく違いました。
何回も集まって練習してきた団体トゥルでメダルがとれなかったのもとても悔しかったです。でもまたこのメンバーで集まって練習し、日本の大会に出て優勝したいと思いがあります。
最後に、今回の大会で学んだ多くのことを今後の自分に活かせるように日々精進したいと思っています。
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