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 第18回世界大会 特別企画C 

 
大会総評   監督 黄秀一師範 ・ コーチ 朴ソンファ師範

監督 黄秀一師範


世界大会強化練習期間、基礎練習を集中的に取り組んだ結果がトゥルでのメダル獲得に繋がったと思います。今回の大会では日本の技術の高さが際立ったと言えます。

残念ながら、マッソギではメダルを獲得することができませんでした。しかし、日本の試合を観た他国のコーチからは良いチームなのになぜ負けたのかと言われたように、ITFJAPANの良さと成長ぶりをアピールできたのではないかと思っています。

コンディションが良い状態で試合を迎えた選手が多く、内容的にもよかったため、次の大会で確実にメダルを獲れると確信が持てました。 

多くの国がトゥル、マッソギ、パワー、スペシャルの四種目に出場している中、日本はトゥル、マッソギを中心に出場しているのが現状です。四種目に力を入れられてない点は練習不足に尽きますし、今後改善すべき課題として残ることでしょう。

マッソギでは、対戦選手と向かい合うとき、どのくらい自信を持って自分のペースで試合運びをしているのかという点で明らかに不足していました。

言い換えれば、まだ勝負に出るということができてない。練習してるきたことを出し切れてないのです。

勝負を前にメンタル部分ですでに崩れ、試合の流れの中で常に後手に回り、消極的になっている状況をまずは改善すべきでしょう。それは、結局のところ自分を信じきれていないという点に尽きます。勝負するための準備が万全でないことが自信を削ぎ、試合半ばで勝負結果を決定づけているのです。

しかしながら、今回の大会を通して、「勝てる」と確信できたことは大きな収穫だったと思います。

現在、世界大会の流れは、朝鮮、ロシア、ウクライナ、タジギスタンの四強がひしめく格好となっていますが、その差は過去ほどの大きなひらきはなく、我々にチャンスはあると思います。

ゆくゆくはこの四強を揺るがす存在になりたいと思っています。そのためにも、これまで以上のモチベーションと練習量、試合運びの研鑽に努めていきたいと思っています。

 
監督 黄秀一師範
 コーチ 朴ソンファ師範


今回の大会では、選手たちの成長を強く感じることができました。強化練習の段階でベテラン勢たちが中心となり、黄秀一監督の指導に対し、ただ漠然と学ぶのではなく、それを掘り下げ、工夫するという自分たち流に取り組む姿を見せてくれました。

チームキャプテンを務めた船水健二選手を筆頭に、国際大会での経験豊富なメンバーが多かったので、各々が自立している印象を受けました。初出場組は彼らに引っ張られ、緊張の中でも安心して練習に取り組めたのではないでしょうか。全体的にトレーニングしてきた内容の吸収が非常に早く、それが特にトゥルの試合で反映されていたと思います。

団体トゥルは非常に良い仕上がりで、自分たちのトゥルをつくり上げていたと実感できました。決して長くない時間の中で、選手たちが本当によくやったと褒めてあげたいです。 

マッソギでは、残念ながらメダル獲得には至らず、課題が多く残りました。

まずは「勝ち方」をもっと研究しなければならないでしょう。幅広い技を身に付けなければ、試合運びが巧みな海外勢に勝つことは厳しいと改めて実感しました。

試合経験豊富な彼らに太刀打ちするためには、相手以上の多様なカードを持つことが第一条件です。また、どんな相手にも当たり負けしないくらいのフィジカル強化、どんな体勢でも崩れず、次の一手を駆使することができる身体のバネと筋力を鍛えることも課題です。そして、これも重要ですが、押さえどころを逃さず、勝負を決める決定力、切り札を身に付けなければなりません。最大の武器なくして、世界での勝負は臨めません。

課題は多く残りますが、これらをクリアさえできれば、決して勝てない相手ではないと思います。

次回の世界大会まで、これらの課題に取り組み、世界に通じる選手育成に取り組んでいきたいと思っています。 

 
コーチ 朴ソンファ師範







大会前夜、抽選後 対戦相手の確認







女子団体メンバーと

抽選会にて







コーチ ミーティング



ホテルからスタジアムへ
出発前

世界のテコンドー仲間たちと

開催国ブルガリアチームと

ロシア シモコフ師範と

女子MVP選手と

成田空港へ無事到着、世界大会 総評

※次回は、日本選手団の大会写真をUPいたします。
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