監督 黄秀一師範
世界大会強化練習期間、基礎練習を集中的に取り組んだ結果がトゥルでのメダル獲得に繋がったと思います。今回の大会では日本の技術の高さが際立ったと言えます。
残念ながら、マッソギではメダルを獲得することができませんでした。しかし、日本の試合を観た他国のコーチからは良いチームなのになぜ負けたのかと言われたように、ITF−JAPANの良さと成長ぶりをアピールできたのではないかと思っています。
コンディションが良い状態で試合を迎えた選手が多く、内容的にもよかったため、次の大会で確実にメダルを獲れると確信が持てました。
多くの国がトゥル、マッソギ、パワー、スペシャルの四種目に出場している中、日本はトゥル、マッソギを中心に出場しているのが現状です。四種目に力を入れられてない点は練習不足に尽きますし、今後改善すべき課題として残ることでしょう。
マッソギでは、対戦選手と向かい合うとき、どのくらい自信を持って自分のペースで試合運びをしているのかという点で明らかに不足していました。
言い換えれば、まだ勝負に出るということができてない。練習してるきたことを出し切れてないのです。
勝負を前にメンタル部分ですでに崩れ、試合の流れの中で常に後手に回り、消極的になっている状況をまずは改善すべきでしょう。それは、結局のところ自分を信じきれていないという点に尽きます。勝負するための準備が万全でないことが自信を削ぎ、試合半ばで勝負結果を決定づけているのです。
しかしながら、今回の大会を通して、「勝てる」と確信できたことは大きな収穫だったと思います。
現在、世界大会の流れは、朝鮮、ロシア、ウクライナ、タジギスタンの四強がひしめく格好となっていますが、その差は過去ほどの大きなひらきはなく、我々にチャンスはあると思います。
ゆくゆくはこの四強を揺るがす存在になりたいと思っています。そのためにも、これまで以上のモチベーションと練習量、試合運びの研鑽に努めていきたいと思っています。
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