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全日本ジュニア大会2015 最優秀選手賞  大川竜平選手  
 
※次回は、技能賞 坂巻翔太選手をUPいたします。
   (今大会成績) 
     
     ・個人男子 ジュニア14-17 黒帯トゥル 優 勝

     ・個人男子 ジュニア14-15 マッソギ -45kg 優 勝
 
△プロフィール

オオカワ リュウヘイ 15歳 1段 北海道、札幌道場所属

小学1年生のころ、母親のすすめで近所にあったテコンドー道場に入門。
小学5年生のときに黒帯取得。
北海道という立地のため、試合は年1回の北海道大会がベースになり、試合経験は少ない。
全日本ジュニア大会戦績 
・初出場(2013年) ジュニア男子トゥル1段 ベスト8
・2回目(2014年) U15男子1段トゥル 優勝
・3回目(2015年) J14-17男子トゥル黒帯の部優勝・J14-17男子マッソギ−45kg級優勝


北海道初の全日本MVPに選ばれた大川選手と彼を育てた安田貴行師範
 全国の道場から集まったジュニア選手たちを代表し、力強く選手宣誓をする大川竜平選手。日本一を決める大きな舞台で、北海道代表選手が抜擢されるのは初めてのことだ。
大川選手への注目は、前回の大会から始まっていた。
昨年、2回目の出場にして初優勝を遂げたトゥルの試合は、じつに見事だった。すべての視線を吸収するがごとく、大川選手のトゥルは圧倒的に魅力的だったのだ。力強く、正確な動作。何よりもクセがない。だからこそ、その巧さが際立つ。
マッソギでは1回戦負けだったが、次を予感させる期待値の高い試合をつくりあげていた。
「昨年はマッソギで負けてとても悔しかった。次の全日本大会で絶対に勝つと心に決めて、この一年練習しました」
この決心を、鮮やかに形としてやり遂げたことが、大川選手の大物ぶりを物語っている。
まさに有言実行。
これは大川選手の座右の銘でもある。
「一度決めたらやり抜く。言葉にしたら、行動に移すことを心がけています。後輩たちの手本になれたら嬉しい」
相手を真っ直ぐ見据える目力が、彼の意志の強さを表している。
有段者になったころから目標に掲げた全日本ジュニア大会優勝。前回の悔しさをバネに、必死に練習を積んだ。週5回の練習にはすべて参加、自らの課題点を見つけ、克服するまで努力を惜しまなかった。また、強い選手の試合動画を何度も観て研究し、練習を工夫した。
7月に行われた北海道合宿で指導を務めた朴ソンファ師範は、大川選手の成長に目を見張った。
「大川選手にはいくつかの修正点を伝えましたが、今回の大会でそれがすべて直っていたので本当に驚きました。短い間で、難しいことですよ」

今大会ではトゥル、マッソギ二冠という目標をついに達成。さらに最優秀選手賞という栄誉を手にし、大川選手にとって最高の日となった。
「尊敬している坂巻翔太選手とトゥルの決勝で対戦できたことが嬉しく、まして勝てたことで、大きな自信に繋がりました。今回、坂巻選手が出場すると聞いて、それがモチベーションになっていたんです。大人とも互角に戦う坂巻選手が目標の人だから」

大川選手を育て、見守ってきた安田貴行師範にとってもまた感慨深い大会となったはずだ。北海道勢から初のMVP選手が誕生したのだから。

「大川選手は黒帯になってとても変わりました。元々身体能力の高い少年でしたが、黒帯を締めてその重みを肌で感じたのではないでしょうか。それ以降、テコンドーに関わることに積極的になりました。練習に対する姿勢、成長するための努力。今年の第26回全日本大会には、観戦のためにはるばる東京まで来たほどです。また、後輩たちをまとめるリーダーシップ、ときに厳しく、ときに思いやるその姿を目にすると、本当に頼もしい限りです。これからの彼の活躍が楽しみです」

ニューヒーローの誕生。遠く離れた北海道の地で、関東圏に比べ制約がある環境の中でMVP選手が育った意義は大きい。大川選手はじめ、北海道代表選手たちの試合は、かつての全国少年大会で大活躍した愛媛勢の姿を彷彿させる。勝っても負けても思いっきり戦うんだという意気込みを、彼らの試合に感じられた。
今後の進路として、テコンドーの強豪校である愛媛大学や東京首都大学への進学を目指しているという大川選手。テコンドーに賭けた熱い思いが伝わってくる。
「将来はテコンドーの指導者になりたいと思っています。選手として、指導者としてテコンドーにずっと関われたら嬉しいです」
北海道のみならず、日本のテコンドー界にとっても頼もしい存在として成長している大川選手。最後に聞いてみた。次の目標は?
「世界ジュニア大会に出場して、世界の舞台で自分を試してみたいです」

大会選手宣誓の大役に抜擢される

安定した大川選手のトゥル

マッソギ ティミョ・チルギが決る

尊敬する坂巻選手と表彰台にて

表彰式 黄進師聖よりMVP授与

最高の笑顔を見せてくれた大川選手
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