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世界の強者たち

 三連覇の世界チャンピオン

    オツィミク・エブゲーニー

    
第19回世界大会 マッソギ-57kg 優勝
    
28歳 テコンドー歴17年 ロシア代表

 
 



 14回、第15回、第16回世界大会マッソギ-57kg級三連覇を成し遂げ、無敵の強さを示したエブゲーニー選手。この素晴らしい記録は、彼の屈強な意志と努力の賜物だった。
エブゲーニー選手が世界大会初出場を果たしたのは2011年、24歳のときだった。そして、この大会で初優勝を飾った。
「ロシアには強い選手が多く、ずっと代表権を獲得することができませんでした。2007年から2010年までは負け続けていました。やっとヨーロッパ大会で優勝し、代表権を得ることができました」
エブゲーニーの才能が開花するキッカケとなったのは、大学時代を過ごしたロシア・ノボシビルスクで出会ったコンスタンティン・ユリコフコーチとの出会いだった。
エブゲーニー選手のテコンドーライフは、エンジニアとして働きながら週5回の練習を行っている。国際大会出場にあたっては、一日3回に分けてのトレーニングを2週間続けるという。
今大会での優勝感想を聞いてみると、
「年々厳しいと感じています。初優勝したころより、2回目、3回目と、勝つことが難しくなっている。強い選手が増えていると思います」

世界チャンピオンの座を堅守する厳しさを乗り越え、三連覇という偉業を成し遂げたエブゲーニー選手。目標をクリアした今、選手生活を卒業し、後進の育成に力を注ぎたいと考えている。
「ユリコフコーチと共に世界各国でセミナーを行っています。次はフィンランド、アイルランドへ行く予定です。自分の経験、技術が少しでも役に立てれば嬉しいです」
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