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第9回アジア大会 JAPAN 選手感想 ③ 



※次回ラスト、選手感想④をUPいたします。

⑨ 四十崎 菜保子選手

はじめに、これまでご指導・サポート・応援してくださった関係方々、道場の仲間たち、長期休暇にご理解・ご協力いただいた職場の皆様に心から感謝申し上げます。

今大会は6回目の国際大会で、気づけば選手最年長でベテラン勢になっていました。
今回は集大成として、これまで積み上げたものを全て出し尽くして結果を残そうという覚悟で挑みました。
多くの方の支えもあり、本番に向けての練習の積み上げも、試合中のパフォーマンスも、これまでで一番悔いなくやり抜くことができました。

トゥルではテクニカルコンテンツで落としがないよう対策して臨み、1回戦はおそらくこの部分のポイントで勝利できたと思います。
準決勝では北朝鮮に敗退し、パワーとバランスの力不足を痛感しました。
初めて旗を1本取れたことで成長を実感できましたが、同時に、1本しか取れなかったという悔しさや厳しさも味わいました。

マッソギでも、個人戦・団体戦ともに北朝鮮と対戦し、いずれも最終的にはパンチの打ち合いで押され負けてしまいました。
しかし、まるで歯が立たなかったこれまでの大会と異なり、今回は動きがよく見え、最後まで冷静に戦い抜くことができました。
道場での妥協なしのマッソギの実践やフットワーク練習で、スピードに慣れ、技の想定もできるようになったおかげだと思います。

最後になりましたが、JAPANチームの皆さんには強化練習・遠征通して様々な面で支えていただきました。
試合の勇姿にはもちろん、試合以外では一人ひとりが全力で応援やサポートをしあい、感銘を受けました。
心も体もタフで素敵なメンバーでした。本当にありがとうございました。

国際大会はその準備期間を含め、いつも大きな試練、勇気、感動、そして情熱を与えてくれます。
それは間違いなく自分を人として強くし、人生を豊かにしてくれました。
今後はこの貴重な機会から得られた経験や学びをもとに日々の指導や仲間との練習に工夫を重ね、これから国際大会を目指す選手に還元していきたいと考えています。











⑩ 山田 頌子選手

私は今回、初めて国際大会を経験させていただきました。
初めてということもあり、自分の実力を出し切ることを目標として今大会に挑みました。
結果としてはトゥル、マッソギともに3位に入賞させて頂きました。

どちらも緊張はありましたが、日本チームの声援に後押しされながら最後まで集中を切らさず、全力を出し切ることができました。

しかし、別ブロック、トーナメント決勝と多くのハイレベルな試合が行われていく中で、悔しいことに自分とトップ選手の間には、背中もみえないほどの実力の差を感じさせられました。

裏を返せば、自分の弱い部分はもちろんのこと、自分が日頃練習で重きを置いている課題ですら、もっともっと磨くことができるということを試合や観戦により痛感しました。

自分が目標としているレベル、その目標達成に必要な練習を、目で見て、体感し、勉強することができたことが今回私にとって1番の収穫でした。

様々な感情はありますが、試合も全て含めて何より楽しかったです。

大きな舞台を楽しめたことは自分の自信となり、また、大会を通して、今一度初心に返ることができました。

海外選手から学んだ技術と自分なりの表現と武器を持って、再び両種目で挑戦させて頂けるよう新たな気持ちで励みたいと思います。

最後になりましたが、今大会に参加するにあたり、温かい応援とご協力を頂きました、家族、職場、府中道場生の皆様、練習から本番までご尽力頂きました大会役員の皆様、コーチ、チームドクター、
そして、チームメンバーに心より感謝申し上げます。









⑪ 近藤 智絵子選手

今回のアジア大会は、これまで経験した国内外のどの大会よりも、悩みや葛藤を抱えて臨むことになりました。

 1か月前の全日本大会で、自分の決定力の無さが浮き彫りになり、正直な所、自分の組手は何か大きく間違ったものではないのかとまで考えました。
その際、10年間ご指導頂いている松友師範から「これまで積み上げてきたものは間違っていない。ただ、死ぬほど努力して手に入れたはずの技がコートで出ない事は問題。攻撃のチャンスを逃さず、やって来たことを出し切るのが大切」と言っていただき、ようやく自分の課題が明確になるのを感じました。
また、同じ愛媛大学の大先輩である田中彰師範から、「自分にとって面白い試合をしてほしい」と言っていただいたことも、悔いのない試合をしようという思いに結びつく糸口になりました。

 冒頭で書いた通り、自分の組手についての諸々の葛藤が消化できたわけではありませんが、いざコートに立つ時には、シンプルに「一つ残らずチャンスを掴む。私がやりたい事を全て出し切る」という思いを抱いていました。
しかしそう簡単にいかないのが試合というもので、目の前で攻撃のチャンスを逃す場面がいくつもありました。準決勝で当たった朝鮮選手は、試合開始直後からトップギアで、こちらの隙を絶対に逃さない勢いがあり、自分との差を思い知りました。

 試合内容を考えると、とても悔しいですが、コートに立ち、最後まで試合が出来た事、3位という成績を残せた事は、誇りに思います。
日頃からお世話になっている中予道場の皆様、愛媛大学の後輩たち、活動に理解を示してくださる職場の皆様、家族、友人、その他、関わってくださる全ての方の力なしには、成し得ないことでした。本当に感謝しています。
 今回の試合内容について、更に整理・反省し、今後に生かしながら精進したいと思います。



 









⑫森山 茂樹先生(トレーナー) 

前回のアジア大会(@カザフスタン)に続いて2回目の国際大会にトレーナーとして帯同させていただきました。
事務局をはじめ、今大会役員、選手皆様に支えていただき、選手団全員で無事に帰国することが出来ました。本当に有難うございました。
 

思えば選手の皆さんとは211日の強化練習から週1ペースで顔を合わせ続け、あっという間に本番となりましたが、やはり選手の皆さんとの信頼関係は一朝一夕に築けるものではないと再認識しました。

 トレーナーとして選手の立場を疾病だけで捉えるのではなく、全人格を含めたトータルケアを施し、選手がトレーナーに希望することを実践する。
それは、まず先に一人の人間として選手ひとりひとりの悩みや不安にともに対峙することに他なりません。

画一的にケガや痛みの個所といった疾病に対処していくのではなく、個人に基づく信頼関係を築き上げていく過程で、その選手にとって何がベストであるか導き出せるような「全人格的療法」とは何か?を考えることが出来た貴重な機会となりました。 

そして試合の感想は、気持ちの熱さが選手皆さんから伝わり、結果だけでは計り知れない空気感に触れることが出来ました。
それがとても嬉しかったことです。

 マッソギやトゥル、そしてジャパンチームの一体感に心が揺さぶられました。 

ただやはり私自身が試合を冷静に見れる視点がないと、必要な処置を正しい判断で行うことが出来なくなります。

試合でその日のベストパフォーマンスが出せるようコンディショニング調整をしたり、試合中、負傷部位への判断と処置をキチンとする。 

自分の仕事を冷静に出来るよう心掛けておくことの大切さを痛感しました。 

帯同できた日々は本当に24時間、皆さんと一緒に行動できたことがなによりの学びとなりました。

 まだまだ学びたいことがたくさんあります。私自身も一層の向上が出来るようこれからも頑張っていきたいと思います。
そして、それをいつか皆様に御返しすることが出来たらと思っています。

最後に選手皆様からいただいたメッセージ入りの大会記念Tシャツは私の宝物です

日本チームの皆様、本当に有難うございました。











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