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 大会情報については随時、アップいたします。 

 13回ピーター・ザ・グレート・カップ IN ロシア





大会開会式では張 雄(チャン・ウン) ITF総裁が祝辞を述べられた。




日本、面目躍如!

蘇秉秀、トゥル3・4段の部で金メダル

日本、団体トゥルで金メダル

20041245日、ロシア・サンクトペテルブルグ・スポーツセンターにて第13回ピーター・ザ・グレード・カップ(CUP OF PETER THE GREAT  IV INTERNATIONAL TAEKWON-DO TOURNAMENT OPEN EUROPE CUP)が開催され、日本からは9名による選手構成で初参加した。

今大会には、ロシア、ウクライナ、タジギスタンなど旧ソ連邦の国々を中心に11カ国50チーム、251名が集結し熱戦を繰り広げた。

世界チャンピオンが多数参戦する大会だけあって、予想通りトーナメントでは高レベルの試合が展開されたが、日本選手団は初参戦にもかかわらず大健闘、蘇秉秀選手がトゥル34段の部で金メダル、許智成選手が銅メダルを獲得したのを皮切りに、団体トゥルでも頂点に輝き、トゥル強国日本を国際舞台に改めて示した。

また、木村志穂選手が激戦の女子マッソギマイクロ級で健闘し、銅メダルに輝いた。



 団体トウル 優勝

許 智 成 ・ 蘇 秉 秀 ・ 姜 昇 利 ・ 船水 健二 ・ 李 星 佑 選手



3・4段トウルの部 優勝

 蘇 秉 秀 選手



3・4段トウルの部 第3位

 許 智 成 選手



マッソギ 女子 マイクロ級 第3位

 木村 志穂 選手

CUP OF PETER THE GREAT レポート
開会式 JAPANチームの入場

ピーター・ザ・グレードカップは、ロシア・サンクトペテルブルグ連盟主催で毎年12月に開催され、今回で13回目を迎える。

エントリーは旧ソ連邦の国々が中心だが、ヨーロッパオープンとして毎回ヨーロッパ各国からも参加している。日本は今回が初めてのエントリーである


大会初日、氷点下7℃のサンクトペテルブルグは耳が痛むほど寒さ厳しかった。日照時間は7時間。会場までの足場は凍りつき、誤って滑ってしまった日本選手(KF)もいたぐらいだった。

 3・4段トウルで優勝に輝いた蘇秉秀選手

午前9時、試合は個人男子トゥルから始まった。日本の出場選手は5名。そのうち許智成、蘇秉秀が次々と勝ち抜き、準決勝まで残る。幸先の良いスタートだ。

セミファイナル、許、蘇ともに地元のロシア勢と対戦。許は力強い演技を決めたが、惜しくも一歩及ばず。蘇は彼本来の正確でしなやかなトゥルを演じ切り、見事勝利を決めた。

蘇はアルゼンチンの世界大会でトゥル3位という実績の保持者。成るべくして成った優勝だ。蘇にとって、来年の世界大会へのステップになったことだろう。

強豪相手に健闘し、3位入賞を果たした木村志穂選手

またこの日、個人女子マッソギマイクロ級、ライト級、男子マッソギミドル級、ヘビー級、ハイパー級が行われた。

日本女子は2名ともにマイクロ級へエントリー。女子の強豪はロシア勢。
彼女たちは、テコンドーの他にもキックボクシングなど多様な格闘技で身体を鍛えているため、パンチの威力は半端でなく強烈だ。
精鋭ひしめくマイクロ級の中で、木村志穂は怯むことなく、国際大会
4回目の経験を活かして終始冷静な試合運びで戦い抜いた。
銅メダルを勝ち取ったのはさすがである。

トウル優勝 蘇秉秀選手はマッソギでも好試合を見せた 男子マッソギでは、蘇がミドル級2回戦、李星佑がヘビー級3回戦進出。

しかし、タジギスタン、ウクライナの壁に阻まれる。
特にタジギスタンの選手は試合運びの巧みさが光っていた。


 5ヶ月間の強化練習の集大成。これが金メダルの瞬間 次に団体のトゥル競技が行われた。JAPANチームはサンクトペテルブルグチームなど地元勢を次々と破り、団体戦において初の金メダルを日本にもたらした。

「はじめから自信はあった」とチームリーダーの許智成が頼もしく語った。この5ヶ月間、必死に練習を行ってきた。誰に言われたわけでもなく、一人一人が自ら進んで週3回、府中に、荒川にと遠路を苦にせず、集まっては団体トゥルの練習に励んだ。

地元テレビ局から、インタビューを受ける許智成選手

「主にこの顔ぶれで国内の団体戦に出場していたので、息が合うのもすぐだった。みんな練習で集中力があったし、いろいろなアイデアを出し合いながらバリエーションをつくったり。最後は理想に近い形で仕上げることができました」
(許智成談)

技と心を見せる。これが日本のトゥルだと。彼らが演じるトゥルは、どのチームよりも潔く、堂々としていた。正確性、力強さ、どれをとっても文句なし。これなら世界一も夢ではないだろう。

アグレッシブルなスタイルを貫き健闘した船水健二選手

大会二日目。日本のエントリーは男子マイクロ級、ライト級、女子トゥル、そして男子団体マッソギだ。
昨日味わった金メダルの喜びから一転、日本選手団はこの日、多くの教訓を味わう。マイクロ級の船水の2回戦進出以外は初戦敗退。
「練習でしてきたことがまったくできなかった」と船水選手が振り返るように、日本勢は自分達の流れを最後までつくることができなかった。
しかし、船水選手の健闘は光り、強豪タジキスタン選手団から「ナイスファイト!いい試合だったよ」と声をかけられたほどだ。

圧倒的な強さを見せつけたタジキスタン選手たち 男子マッソギはタジギスタン勢の一人舞台だった。スピード、パワー、正確な間合いから放つ攻撃の上手さ、瞬時の読みと試合運びの妙。

どれをとってもタジギスタン選手のテクニックは際立っていた。さすが、近年世界チャンピオンを多数輩出する国である。

今大会でもライト級優勝を筆頭に各階級で上位を占め、団体戦でも連覇を決めた。
最優秀チーム賞に輝いたサンクトペテルブルグチームと

今回のロシア遠征は選手たちに多くのことを与えてくれた。
選手たちの感想(
選手のFIGHT※後日UP)がすべてを物語っている。
試合の奥深さ、磨き抜かれた技の輝き、そして戦う勇気。試合を通じて、あるいはこれまでチームメイトとともに積んできた強化練習を通して
9名の選手たちは大きく成長した。

彼らは一歩も二歩も先を行っているかもしれない。全日本、世界大会を目指して…。

今後、大活躍する選手達の最高の笑顔

「今すぐにでも練習がしたい。ここで見て、感じて、考えたことを自分の練習に活かしたい。きっと、もっとよくなる。手応え十分です!」

帰路の航空機の中、船水が力強く語った言葉を最後に記しておく。

日本選手団大会成績





団体トゥル 優勝

団体マッソギ 1回戦

蘇 秉 秀 トゥル34段の部 優勝
     マッソギミドル級 
2回戦

許 智 成 トゥル34段の部 第3位

佐藤 元 トゥル34段の部 1回戦
     マッソギヘビー級 
1回戦

姜 昇 利 トゥル12段の部 2回戦
     マッソギライト級 
1回戦

船水 健二 マッソギマイクロ級 2回戦

李 星 佑 トゥル12段の部 1回戦
     マッソギヘビー級 
3回戦

高橋 誠治 怪我により欠場

木村 志穂 女子トゥル12段の部 1回戦
     女子マッソギマイクロ級 第3位

鈴木 美千子 女子トゥル12段の部 1回戦
      女子マッソギマイクロ級 1回戦