まず、あのように伝統ある大きな国際大会に参加できたことを光栄に思います。同時にそこで結果を残せなかったことを悔しく思います。会場ではロシアと旧ソ連の国々の強さが目立ちました。特にマッソギのレベルの高さが印象的でした。自分が出場した階級に限らず優勝もしくは上位入賞した選手たちは、いずれもアグレッシブでかつ巧く、メンタル面も強かった。彼らは自分にないものを全て持っているといってもよく、世界のレベルの高さを肌で感じました。
逆にトゥルでは日本のレベルの高さを実感しました。自分も「トゥルの日本」の一員として恥じないように、もっと練習しなければダメだなと思いました。
結果が残せなかったとはいえ、今回の大会から得た収穫は大きかった。特にメンタル面で、これまでは全日本で勝つことを目指すのが精一杯で、その先の世界大会をはじめとする国際大会のことまで考える余裕がなかったというのが実状ですが、ピーターグレートカップでの敗北を機に、国際舞台でも勝ちたいという気持ちが真に涌いてきました。3カ月後の全日本大会から7月のオーストラリアの世界大会に向けて一本、真っ直ぐ、線が引かれたように目標を設定できたような気がします。また、今回の経験を指導の面でも生かせたらと思います。
最後に、試合のセコンドをはじめ遠征中、何やかやと世話を焼いてくれた秀一師範、それに自分の試合を応援してくれたチームの仲間たちに感謝したいです。日本での3カ月にわたる強化練習と今回の国際大会での経験を生かしてお互い、技術的にもメンタル面でも飛躍できたと思います。
|