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 第13回ピーター・ザ・グレート・カップ 豆知識




試合レベルは世界大会級
マッソギ団体戦で連覇したタジキスタンチーム

ライト級優勝ジョルショド選手のトルリョチャギ

今回、日本が初めて参加した「ピーター・ザ・グレードカップ」はヨーロッパオープンとして開催され、今大会で13回目を数える由緒ある大会だ。

毎回多数の国が参加し、その中には世界チャンピオンクラスもエントリーするため、非常にレベルの高い試合が繰り広げられる。

今大会でも数々の好試合が展開されたが、その中心にいたのが近年テコンドー強国として台頭しているタジギスタンだ。
マッソギ団体戦連覇がそれを物語っていよう。

無敵のサイフィジノフ兄弟

ライト級を制した弟のジョルショド選手

タジキスタンイケメン3人衆(写真左/兄のダレル)

勢い止まらないタジギスタンの要となるのがサイフィジノフ兄弟だ。

弟の
サイフィジノフ・ジルショドは今大会ライト級で優勝、兄のダレルはミドル級準優勝。

ちなみに
決勝の相手、シャホフは元タジギスタンの選手で、ダレルの先輩に当たる。

ダレルは昨年のピーター・カップではエキシビジョンによるプロテコンドーの試合(下記参照)に出場し、勝利をあげている。

サイフィジノフ兄弟の特徴はスピード、技の正確性、攻防の巧みさ、そして何よりファイティング・スピリッツに終始する。
どれもとっても一級品の醍醐味を持つ。
弱冠
20歳と19歳という伸び盛りの二人。
これからの活躍が非常に楽しみだ。

MVPはロシア美女
MVPに輝いたナタリア選手。美貌もMVP級(ロシア)

パワーを制したナタリア選手のヨプチャチルギ

そのタジギスタンの向こうを張るのが開催国のサンクトペテルブルグだ。

今大会では見事、最優秀チームに輝いた。男子、女子ともにレベルが高く、文句なしの受賞だった。

特に女子は、個人戦の活躍でもちろん、団体戦でもトゥル、マッソギをダブルで制覇し、その存在感を知らしめた。

また、チームの中からは最優秀選手が選出された。
受賞したナタリア・シェメキナ(女優並みの美女!)はスペシャル、パワーで優勝、団体マッソギで準優勝という素晴らしい成績を残し、総合的な技術力の手本となった。

ロシア最強のシモコフ軍団


親交厚い黄秀一師範とシモコフ師範

最優秀チームに輝いたシモコフチーム

ロシアのトップに君臨するサンクトペテルブルグチームを束ねるのが※シモコフ・アレクサンドル・ミハイロビッチ。

この名前に、聞き覚えのある方もいるだろう。1996年、日本で開催されたモランボンカップ'96にライト級でエントリーし、名を馳せた実力者だ。

オールロシアでは優勝 記録を塗り替え、世界大会でも活躍したロシアのサラブレッド。
現在は実績ナンバーワンの名コーチとして選手養成に力を注いでいる。





※注

シモコフ・アレクサンドル・ミハイロビッチ
 1969316日生まれ。35歳。5段。
 サンクトペテルブルグ選抜チーム主任コーチ
 ロシア選抜チームコーチ

大学にテコンドー学部?!


第13回ピーター・ザ・グレート・カップ開会式

選手層の厚いロシア。特に女子の強さは圧巻!

毎年、ヨーロッパ大会級の規模を誇るピーター・ザ・グレート・カップを開催するロシアテコンドーは、組織力や選手層の厚さ、テコンドー人口など、発展の一途を辿っている。

特に、選手養成には多くの成果をあげている。

ロシアでは、なんと、体育スポーツ大学にテコンドー学部なるものが存在するという。3年前、モスクワとサンクトペテルブルグの2大学に設けられ、現在多くの学生たちがテコンドーを専門的、多角的に学んでいる。

そのうちのひとつ、サンクトペテルブルグのピョートル・フランツェビッチ・レスガフト大学テコンドー学部では5年間の過程の中で、強化トレーニングはもちろん、解剖学、生理学、心理学、スポーツ医学などトレーナーになるための知識とノウハウを習得する。

ちなみにシモコフの門下生の多くもテコンドー学部の学生だという。

ロシアのプロテコンドー


恒例行事となったワンマッチ・プロテコンドーの試合

プロテコンドーはKO劇もあり、スリリングな場面も多々

ピーター・ザ・グレート・カップでは、エキシビジョンとしてワンマッチ「プロテコンドー」の試合が毎回行われている。

テコンドープロ選手養成の土壌作りの一環として、また、強く、プロフェッショナルなテコンドーを国内にアピールするために
3年前から実施されているという。

プロテコンドーの試合には、国際大会、国内大会のチャンピオン、あるいは世界大会などの入賞者が出場資格を得てエントリーする。

今回、シモコフ道場から多数の選手が送り出されて活躍、ロシア最強軍団の力を改めて示した。